広沢寺古墳
概要:広沢寺境内にある円墳で、古くから知られているが発掘調査はしていない。墳丘は広沢寺建立による造成や畑地開墾などによって削り取られてしまい、墳丘の4分の1ほどしか残存していない。

種別:古墳
時代:古墳時代後期(6世紀後半)
所在地:山口市黒川1483番地
立地:山口盆地を流れる椹野川左岸、標高62.3mの泉香寺山、この丘陵の標高30mあたりに築造されている。
墳丘:直径約12m、高さ約5m、斜面には周濠がめぐらされていると考えられているが、現状では確認できない。
内部主体:横穴式石室玄室と羨道からなり、その境に袖石を持つ両袖式である。玄室の長さ約3.5m、幅約1.9m、高さ約2m。石材は花崗岩と緑色片岩。羨道は一部天井岩が残っているが、ほとんど埋没しており、規模等は不明。
出土遺物:不明
備考:椹野川左岸流域に見られる遺跡の中でも墳丘・石室規模が大きく、同地域の古墳時代後期を語る上で重要な古墳である。