土器の作り方
用意するもの
土器用粘土・砂・木べら(棒)・水
1.まず初めに、水で粘土を溶かしながら軟らかくし、砂を混ぜて揉み込んでいきます。
適度な柔らかさになったら粘土を丸めて潰し、土器の底を作ります。
2.次に粘土で細長い紐を作り、底の外側に一段ずつ積み重ねていきます。
それを繰り返すと下の図のようになります。
3.土器の大体の形ができたら、次は土器の表面と内部を木べらや手などを使ってなめしていきます。
境目の線が分からなくなるまで十分になめしましょう。
きれいにできたら完成です。
土器焼成
準備するもの
藁、薪、炭、赤土、団扇、水
山口大学埋蔵文化財資料館の方々に協力していただき、中国雲南式の覆い焼きという方法で土器を焼いてみました。
1.まず初めに、平地に薪を敷きます。その上に薪と炭を交互に積み、何層か繰り返します。ある程度の高さになっ
たら、 その上に十分に乾燥させた(2週間程度)土器を積みます。前日が雨などで土が湿っていた場合、あらか
じめ地面を焼いて水分を飛ばしておきます。水分が残っていると、土器を焼く段階で水が蒸発し、土器が割れて
しまう可能性があるからです。
2.次にそれらの周りを満遍なく藁で覆います。その上から水で溶かした赤土を大体2センチメー
トルの厚さで均等に貼り付けます。藁が飛び出していると ころは、そこから空気が入ってしま
うので、完全に封じ込めましょう。
3.全体を覆ったら、天辺と下部に空気口を開け、下から点火します。あとは状況に応じて空気口
を何箇所か開けたり、団扇で扇ぐなどして温度が上がるのをひたすら待ちます。内部の温度は
最高で700℃から800℃まで上がります。
焼きあがった土器は黄褐色で明るい色のものが多いです。